【2026年6月】海外ピックルボール ニュースまとめ|MLP連戦・北京公開賽・パドル認定の動き
「海外のピックルボールって、いま何が起きてるんですか?」——お客様からよく聞かれます。2026年6月の本場アメリカは、シーズンの主役が個人戦からチーム戦(MLP)へと完全に移った時期でした。猛暑のなかでチーム戦が毎週のように続き、アジアでは北京で初の大型大会が開かれています。
LA に15年住んでいた僕(よしコーチ)が、2026年6月の海外ピックルボール ニュースを、日本ではあまり報じられないところまでまとめてお届けします。先月号(【2026年5月】海外ピックルボール ニュースまとめ)の続きとして読んでいただくと、流れがつかみやすいと思います。
なお今月は「6月のニュース」として確認できた事実だけをまとめています。一部、開催直後で英語の一次情報がまだ出そろっていないものは、その旨を正直に添えました。
1. MLPセントルイス|地元シャックがホームで初優勝
2026年シーズンのMLP(Major League Pickleball)は、6月に入って連戦モードに突入しました。その第3戦が、6月4〜7日にミズーリ州セントルイスの Chaifetz Arena で開催されたMLPセントルイスです。
主役になったのは、地元チームの St. Louis Shock(セントルイス・ショック)。プール戦4試合を全勝で勝ち抜き、決勝(スーパーサンデー)で LA Mad Drops をストレートで下しました。
| 種目 | スコア |
|---|---|
| 女子ダブルス | 11-1 |
| 男子ダブルス | 11-3 |
| ミックスダブルス | 11-5 |
The Dink の報道によると、ショックは週末を通じて落としたゲームがわずか2つという完璧に近い内容だったそうです。地元のホームコートで初優勝というのは、選手にとってもファンにとっても、きっと忘れられない週末になったと思います。
(出典:The Dink Pickleball「The St. Louis Shock Own Their Hometown Event」(2026年6月8日))
2. MLPオースティン|ニュージャージー・ファイブスが連勝で首位へ
翌週、6月11〜14日にテキサス州の Austin Pickle Ranch で開催された第4戦・MLPオースティンでは、New Jersey 5s(ニュージャージー・ファイブス) が決勝で Columbus Sliders を 3-1 で破り、2大会連続の優勝を飾りました。
この勝利でファイブスは直近2大会を制し、リーグ上位に浮上。前月号で「コロンバスでの開幕戦を無敗で制した」と紹介したチームが、さらに勢いを伸ばしている格好です。プール戦では Anna Leigh Waters(アナ・リー・ウォーターズ) が個人成績11勝1敗と、相変わらず圧巻の安定感を見せたと報じられています。
印象的だったのが、その日のコンディション。The Dink によれば、会期中は気温35度・湿度95%・体感40度を超える場面もあったとのこと。屋外チーム戦ならではの過酷さですね。
💡 よしコーチのポイント
夏のピックルボールは、技術以上に水分補給と体温管理が勝負を分けます。プロですら体感40度の環境では消耗する——これは僕たちアマチュアにとっても他人事ではありません。日本も6月後半から蒸し暑くなります。屋外でプレーするときは、こまめな給水と日陰での休憩を、ぜひ意識してみてください。
(出典:The Dink Pickleball「The Fives Win Their Second Straight Event」(2026年6月15日))
3. MLPの選手トレードも活発|シーズン中盤の補強合戦
MLPはシーズン中にチーム間のトレード(選手交換)ができるのが面白いところ。第2トレードウィンドウが3月に開き、6月30日まで開いているため、6月は各チームの補強が活発でした。
オースティン開催の前後に動いた主なトレードとして、The Dink は次のような内容を報じています。
- Columbus Sliders:トップ級の女子選手 Tyra Black(タイラ・ブラック) を獲得し、Parris Todd(パリス・トッド)と組ませる動き
- Dallas Flash:Danni-Elle Townsend(ダニエル・タウンゼンド) が加入
- Texas Ranchers:Nico Acevedo(ニコ・アセベド) を獲得。デビュー戦は個人7勝5敗だったと報じられています
トレードでチームの顔ぶれが入れ替わるのは、北米プロスポーツらしいダイナミックさ。誰がどのチームに移るかで勢力図がガラッと変わるので、シーズン後半に向けて目が離せない展開になってきました。
(出典:The Dink Pickleball「The Fives Win Their Second Straight Event」(2026年6月15日) ※同記事内でトレードに言及)
4. PPAツアー・アジア|北京で初の大型大会、ベトナム勢が躍動
アジアでも大きな動きがありました。6月17〜21日、北京の 国家網球中心(National Tennis Center) で PPAツアー・アジア「Beijing Open(北京公開賽)」 が開催されたのです。2008年の北京オリンピックでも使われた由緒ある会場で、PPAツアー・アジアにとっては中国の首都での初開催。賞金総額は7万ドル規模、ランキングポイントは500ポイントが懸かる大会でした。
注目は、アジア勢の活躍。男子ダブルスでは、ベトナムの Trương Vinh Hiển(チュオン・ビン・ヒエン)/Đỗ Minh Quân(ドー・ミン・クアン) 組が優勝。決勝では 三好健太(Kenta Miyoshi)/Robert Stirling 組を 2-0 で下したと報じられています。さらにヒエン選手は男子シングルスでも3位に入る活躍を見せたようです。
アメリカ中心だったプロツアーが、アジアでも独自の地域大会として根を張りつつあるのは、これから日本のプレイヤーにとっても無関係ではいられない流れだと思います。
ℹ️ 情報の出典について
北京公開賽は6月21日に終わったばかりで、本記事執筆時点では英語の一次情報(PPAツアー・アジア公式の結果記事など)がまだ出そろっていません。上記の結果はベトナムのスポーツ媒体の報道に基づくものです。確定版の公式リザルトは、PPAツアー・アジア公式の大会ページもあわせてご確認ください。
5. ギア最前線|USAパドル認定の「見直し」が続く
道具好き(ギアオタク、ギアフリーク)の方に向けた、マニアックなニュースもお届けします。
USA Pickleball が、承認パドルリストの「見直し」を6月も継続している、と The Dink が6月10日に報じました。サーフェス(表面)の粗さ・グリット(スピンを生む細かな凹凸)の基準を巡って、いくつかのモデルが対象になっています。
報道によると、主な動きはこのような内容です。
- 「Facolos Pro Series Elite X」:表面の粗さ基準を超過したとして承認リストから削除(処置日は2026年3月24日)。市販版が認定提出版と異なっていたとされる
- 「Speedup Tide 14S」:表面グリットの問題で調査中(5月27日〜、調査中も承認リストには残留)
- 「Proton Series Three Peacock」:同じく表面グリットで調査中(5月28日〜、承認リストには残留)
The Dink によれば、2026年は承認パドルが約250モデル追加された一方で、前年と比べると承認のペースは落ち着いてきているとのこと。基準をきちんと満たしているかを抜き取り検査で確認する流れが、より厳しくなっている印象です。
💡 よしコーチのポイント
アメリカでこうした認定の見直しが続いているのは、「公正な競技環境を守ろう」という姿勢の表れでもあります。一般プレイヤーがまず気にすべきは、自分の使うパドルが大会基準を満たしているかどうか。日本国内のほとんどの大会では USAP認定が標準です。「USAP認定って何?」という方は、まず「USAP認定パドルとは?公式試合に出るための必須知識」を読むと、制度の全体像がつかめますよ。
(出典:The Dink Pickleball「USA Pickleball Quietly Delists Several Paddle Models」(2026年6月10日))
まとめ|2026年6月、世界のピックルボールはこう動いた
- MLPセントルイス(6/4-7):地元 St. Louis Shock が LA Mad Drops をストレートで下し、ホームで初優勝
- MLPオースティン(6/11-14):New Jersey 5s が Columbus Sliders を 3-1 で破り、2大会連続優勝。猛暑のなかでの熱戦に
- MLPトレード:シーズン中盤、Tyra Black・Nico Acevedo らが絡むチーム間トレードが活発化
- PPAツアー・アジア 北京公開賽(6/17-21):中国首都で初開催。男子ダブルスはベトナムのヒエン/クアン組が優勝(※英語一次情報はまだ出そろっていない)
- ギア・制度:USA Pickleball がパドル認定の見直しを継続。表面グリット基準で削除・調査中のモデルが報じられる
2026年6月は、個人戦(PPA)からチーム戦(MLP)へとシーズンの主役が移り、アジアでも大会が広がった、という「裾野の広がり」が印象的な月でした。アメリカやアジアで起きていることは、数年後の日本の姿でもあります。「世界の今」を知っておくと、自分のパドル選びにも、長い目での楽しみ方にも、きっと役立つはずです。
「海外のこの選手のプレーが気になる」「自分はどのブランドが合う?」という方は、LINEで気軽にメッセージください。プレースタイルを聞いて、僕(よしコーチ)が直接アドバイスします。
関連記事
- 【2026年5月】海外ピックルボール ニュースまとめ|PPAファイナル決着・225億円投資・MLP開幕 — 先月の海外シーンを振り返る
- PPA Tour 注目プロ選手5人|プロが選ぶパドルとプレースタイル — 本記事に登場した選手を深掘り
- USAP認定パドルとは?公式試合に出るための必須知識 — パドル認定制度の全体像がわかる
- Engage vs Six Zero|2大ブランドを正規代理店が徹底比較 — ブランドの哲学の違い
関連ファイル
- [[016-may-2026-world-pickleball-news]]
- [[ppa-tour-top-players-2026]]
- [[usap-certified-paddle-guide]]
- [[engage-vs-six-zero]]
References
- The Dink Pickleball: The St. Louis Shock Own Their Hometown Event(2026-06-08)
- The Dink Pickleball: The Fives Win Their Second Straight Event(2026-06-15)
- Thể thao & Văn hóa: Trương Vinh Hiển và Đỗ Minh Quân vô địch giải pickleball Beijing Open 2026(2026-06-21)
- PPA Tour Asia: Capital Securities Beijing Open(2026)
- The Dink Pickleball: USA Pickleball Quietly Delists Several Paddle Models(2026-06-10)
- Major League Pickleball: News & Updates(2026)
ブログを読んでも「自分にはどれが合う?」と迷うことはよくあります。よしコーチが直接お答えします。