【2026年5月】海外ピックルボール ニュースまとめ|PPAファイナル決着・225億円投資・MLP開幕
「海外のピックルボールって、いま何が起きてるんですか?」——お客様からよく聞かれます。実は2026年5月、本場アメリカのピックルボールシーンは1年でも最大級の盛り上がりを見せました。プロツアーの頂上決戦、史上最大級の巨額投資、新リーグの開幕——日本ではほとんど報じられないニュースばかりです。
LA に15年住んでいた僕(よしコーチ)が、2026年5月の海外ピックルボール ニュースを、マニアックなところまで一気にまとめてお届けします。「世界で何が起きているか」を知ると、自分のプレーや道具選びの見え方も変わりますよ。
① PPAツアー・ファイナル決着|Waters & Johns が完全制覇
2026年5月、カリフォルニア州サンクレメンテの Life Time San Clemente で、PPAツアーのシーズン最終戦「Toys “R” Us PPA Finals」(トイザらス)(5月6〜10日)が開催されました。シーズンを通じて上位を勝ち取った選手だけが出場できる、いわばピックルボール版の「ツアー・ファイナルズ」です。
ダブルス3冠を制した2人の絶対王者
注目は、やはり男女No.1の Ben Johns(ベン・ジョンズ) と Anna Leigh Waters(アナ・リー・ウォーターズ)。2人はダブルス系の3種目で圧巻のスコアを並べました。
| 種目 | 優勝ペア | 決勝スコア |
|---|---|---|
| ミックスダブルス | Anna Leigh Waters / Ben Johns | 11-5, 11-5, 11-5 |
| 女子ダブルス | Anna Leigh Waters / Anna Bright | 11-7, 11-6, 11-2 |
| 男子ダブルス | Ben Johns / Gabriel Tardio | 11-8, 11-3, 11-0 |
| 男子シングルス | Chris Haworth | 11-2, 11-8 |
| 女子シングルス | Kate Fahey | 11-0, 11-9 |
Waters と Johns はこのサンクレメンテの大会で6大会連続のタイトルを獲得。2026年シーズンを通じたダブルス3種目の合計成績はなんと 136勝1敗という、ほとんど現実離れした数字でした。
シングルスは新顔が台頭
一方でシングルスは、ダブルスの常連とは違う顔ぶれが頂点に立ちました。男子は Chris Haworth、女子は Kate Fahey が優勝。トップ層の入れ替わりが起きやすいのもシングルスの面白さで、ここから次世代スターが出てくる可能性を感じさせます。
💡 よしコーチのポイント
Waters と Johns の「ミスをしない」プレーは、僕たちアマチュアにも学びの宝庫です。特に11-5, 11-5, 11-5 のような同じスコアで押し切る試合運びは、「自分のリズムを崩さない」というメンタル管理の極致。スコアの数字だけ見ても、プロの安定感がよくわかります。プロ選手の使用パドルやプレースタイルは「PPA Tour 注目プロ選手5人」で詳しく解説しています。
② プロツアーの「シーズン再編」|PPAの後にMLPが続く新構造
2026年シーズンから、アメリカのプロピックルボールはカレンダーが大きく再編されました。
- Carvana PPA Tour:春〜5月にシーズンが完結(個人戦中心)
- Major League Pickleball(MLP)presented by DoorDash:5月末〜8月にシーズン(チーム戦中心)
これまでは PPA と MLP が並行して走っていて、「どっちを追えばいいの?」とファンが混乱しがちでした。今シーズンからは個人戦のPPA → チーム戦のMLPという、きれいな「バトンタッチ型」に整理されたわけです。PPA Tour CEO の Connor Pardoe も「昔からのファンも新規ファンも、両方のリーグを追いやすくなる」とコメントしています。
ピックルボールが「観るスポーツ」としても本格的に設計され始めた、象徴的な動きです。
③ MLP Columbus 開幕|チーム戦シーズンがスタート

再編後のMLPシーズンは、2026年5月28〜31日にオハイオ州コロンバスの「Pickle & Chill」で開幕戦を迎えました。
- 参加チーム数:11チーム
- 優勝:New Jersey 5s(ニュージャージー・ファイブス) がレギュレーション6試合を全勝して頂点
- ホストチーム:Columbus Sliders(2025年プレミアレベル王者として地元で凱旋)
MLPは4人1チーム(男女2人ずつ)でドリームチームを組み、男子ダブルス・女子ダブルス・ミックス・タイブレークで勝敗を競うチーム戦形式。個人戦のPPAとはまた違う、チームスポーツとしての熱狂が魅力です。
そしてこのMLPには、日本人選手も主力として参戦中——詳しくは「【2026年5月】日本ピックルボール ニュースまとめ」で取り上げています。
④ 史上最大級の投資|Pickleball Inc.に2.25億ドル
2026年5月、ビジネス面でも歴史的なニュースが飛び込んできました。PPAツアーとMLPを傘下に持つ持株会社 Pickleball Inc. が、2.25億ドル(約330億円規模)の大型投資を獲得したのです。
投資の中身
- 投資主体:Apollo Sports Capital(アポロ・グローバル・マネジメントのスポーツ専門ファンド)+ Dundon Capital Partners(実業家 Tom Dundon 氏)
- 企業価値評価:Pickleball Inc. は約7.5億ドルと評価
- 累計投資額:今回を含め総額3.15億ドルに
- 2025年売上:統合後の各事業合計で1.4億ドル超
- 米国プレー人口:2025年時点で約2,400万人
さらにこの投資にあわせて、機材通販大手の Pickleball Central、大会運営システムの PickleballTournaments.com、コート施工の Just Courts など複数の事業が Pickleball Inc. 傘下に統合され、「史上最大のピックルボール・エコシステム」が形成されました。
💡 よしコーチのポイント
アポロのような大手投資ファンドがスポーツ専門部隊を作って参入する——これは、ピックルボールが「一過性のブーム」ではなく「産業として定着した」ことの証拠です。アメリカで起きていることは、数年遅れで日本にも波及するのが常。今この瞬間に日本でピックルボールを始める人は、いわば「成長産業の最前線」に立っているとも言えます。
⑤ ギア最前線|UPA-A 認定制度が刷新、費用も引き下げ

道具好き(ギアオタク)の方に向けた、マニアックなニュースもお届けします。
プロツアー(PPA/MLP)で使えるパドルを認定する独立機関 UPA-A(United Pickleball Association of America) が、2026年シーズンに向けて制度を大きく見直しました。
主な変更点
- 認定費用の引き下げ:年間登録料が2025年の2万ドルから1万ドルへ、パドル1本あたりの認定料は3,000ドル(標準8週間)に
- 非営利化への移行:UPAの傘下LLCから、独立した501(c)(6) 非営利団体へ移行中
- USAP認定からの完全独立:プロ用途では USAP 認定をそのまま流用せず、UPA-A 独自のテストに一本化
新たにUPA-A認定リストに加わったモデルには、Gearbox GX2 Power Hybrid 16mm(Gearbox初のUPA-A認定サーモフォーム)などがあります。
「USAP認定とUPA-A認定、何が違うの?」という方は、まず「USAP認定パドルとは?公式試合に出るための必須知識」を読むと、認定制度の全体像がつかめます。日本国内のほとんどの大会ではUSAP認定が標準なので、一般プレイヤーがまず気にすべきはこちらです。
⑥ 選手の移籍・引退|「ブランド・カルーセル」も活発
2026年は、トッププロのパドル契約が次々と動く「ブランド・カルーセル(契約移籍ラッシュ)」の年でもあります。2026年シーズン序盤からの主な動きを整理すると——
- Vivienne David:CRBN との契約を終了し、プロ競技からの引退を発表(今後は指導者として関わる意向)
- Rachel Rohrabacher:Selkirk を離れ Friday Pickleball と契約
- Anna Leigh Waters:シーズン前に Paddletek → Franklin Sports へ電撃移籍(前述のファイナル制覇はこの新パドルでの快挙)
トッププロがどのブランドを選ぶかは、そのブランドの設計思想を映す鏡。なぜプロによって選ぶブランドが分かれるのか——「Engage vs Six Zero|2大ブランドを正規代理店が徹底比較」や「Made in USA vs 中国製パドル」で、その背景にある「ブランドの哲学の違い」を解説しています。
まとめ|2026年5月、世界のピックルボールはこう動いた
- PPAファイナル:Waters & Johns がダブルス3冠、サンクレメンテ6連覇。シングルスは Chris Haworth / Kate Fahey が新王者に
- シーズン再編:個人戦PPA(〜5月)→ チーム戦MLP(5月末〜8月)の「バトンタッチ型」へ
- MLP開幕:コロンバスで開幕、New Jersey 5s が無敗で優勝
- 2.25億ドル投資:Pickleball Inc. が史上最大級の資金調達、企業価値7.5億ドルに。産業としての定着が鮮明に
- ギア・制度:UPA-A が認定費用引き下げ・非営利化。Gearbox など新モデルも認定
- 選手の動き:Vivienne David 引退、ブランド移籍ラッシュ継続
アメリカで起きていることは、数年後の日本の姿でもあります。「世界の今」を知っておくと、自分のパドル選びにも、長い目での楽しみ方にも、きっと役立つはずです。
「海外のこの選手のパドルが気になる」「自分はどのブランドが合う?」という方は、LINEで気軽にメッセージください。プレースタイルを聞いて、僕(よしコーチ)が直接アドバイスします。
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