海外プロは何のパドルを使ってる?世界のトップ選手×ブランド契約【2026年7月版・海外編】
よしコーチです。プロは何のパドルを使ってる?(ハブ記事)の海外編へようこそ。ここでは、世界のトップツアー選手をブランドごとに名指しで、約40名まとめていきます。
先に一つだけお約束を。プロの契約は本当によく変わります。 だからこの記事は、各ブランドの公式チームページ・PPA/MLPの選手プロフィール・選手本人のSNS、そして海外の信頼できる2026年トラッカーで一次確認できたものだけを、2026年7月時点として載せています。モデル名まで公表されていない選手は、正直に「非公表」と書きます。そこは"生き物"だと思って読んでください。
JOOLA(ヨーラ)|今のツアー最有力
まずは、いま勢いで頭ひとつ抜けている JOOLA。2026年のPPAツアーでは、獲得メダルでブランド首位に立ったとされ、看板選手の層が厚いのが特徴です。ブランドの深掘りはJOOLAブランドガイドへ。
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル(2026年7月時点) |
|---|---|---|
| ベン・ジョンズ(Ben Johns) | 男子世界No.1・史上最多勲章(終身契約) | Perseus Pro V 16mm |
| コリン・ジョンズ(Collin Johns) | 男子ダブルス最上位 | Scorpeus Pro V 16mm |
| フェデリコ・スタクスルド(F. Staksrud) | 男子シングルス/ダブルス上位常連 | Kosmos Pro V 16mm |
| タイソン・マガフィン(Tyson McGuffin) | 男子S元王者(2024にSelkirkから移籍) | Kosmos Pro V 14mm |
| アナ・ブライト(Anna Bright) | 女子ダブルス/シングルス トップ | Scorpeus Pro V 14mm |
| リア・ジャンセン(Lea Jansen) | 女子シングルス上位 | Agassi Pro V 14mm |
| ジョン・ゴインズ(J.L. Goins) | 男子シングルス若手上位 | Perseus Pro V 16mm |
| ケイト・フェイヒー(Kate Fahey) | 女子シングルス上位 | Agassi Pro V 14mm |
| シモーヌ・ジャーディン(Simone Jardim) | 女子歴代最多級(現レジェンド格) | Perseus Pro V 16mm |
看板は言わずもがな、世界No.1のベン・ジョンズ。彼のシグネチャー「Perseus(ペルセウス)」の縦長(イーロンゲイティド)モデルが、JOOLAの象徴です。テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシと組んだ「Agassi」ラインがあるのも面白いところ。
Franklin(フランクリン)|世界女王を射止めた
2026年に業界を最も驚かせたのが、この Franklin。女子世界No.1のアナ・リー・ウォーターズを、長年のPaddletekから引き抜きました。詳しくはFranklinブランドガイドで。
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル |
|---|---|---|
| アナ・リー・ウォーターズ(A.L. Waters) | 女子S/D世界No.1・歴代最多勝 | C45° Carbon Fiber 署名 |
| パリス・トッド(Parris Todd) | 2023 全米オープン トリプルクラウン | C45° Parris Todd 署名 |
| ヘイデン・パトリキン(H. Patriquin) | 男子若手プロ | C45° Hayden Patriquin |
| ミーガン・ファッジ(Megan Fudge) | 女子ダブルス APP/PPA | 型番非公表 |
📝 ALWは「パドルとアパレル」で別契約
アナ・リー・ウォーターズは、パドルはFranklinの署名モデル(C45°)、ウェアとシューズはNikeという二重契約です。「Nikeのパドル」があるわけではありません。ネットで見かける「ALW=Paddletek」は、もう古い情報。乗り換えの多さを象徴する一例です。
Selkirk(セルカーク)|2026はプロ層をやや縮小
北米シェアNo.1の老舗 Selkirk(当店も正規代理店です)。2024年に看板のマガフィンをJOOLAに引き抜かれ、2026年はプロ層をやや絞っています。
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル |
|---|---|---|
| ジャック・ソック(Jack Sock) | 元テニス世界8位→転向トップ | Labs Boomstik / AMPED Pro Air 署名 |
| キオラ・クニモト(Kiora Kunimoto) | 17歳新鋭 | Labs Boomstik(縦長) |
| スザンナ・バー(Susannah Barr) | PPA/APP/MLP | Vanguard Power Air 系(要確認) |
| マーシャル・ブラウン(Marshall Brown) | PPA/MLP・LABSテスター | モデル非公表 |
テニスから転向したジャック・ソック(元世界8位)が看板格。"元テニス選手のトップ転向組"がブランドの顔になっているのは、Selkirkらしい堅実さかもしれません。
CRBN(カーボン)|チーム層の厚い実力派
数字を冠したモデル名でおなじみの CRBN。優勝経験者を多く抱える、実力派のチームです。
| 選手 | 国 | 使用モデル |
|---|---|---|
| アンドレイ・ダエスク(A. Daescu) | ルーマニア | CRBN³ TruFoam Barrage |
| タナー・トマッシ(T. Tomassi) | 米 | CRBN² TruFoam Genesis |
| ダニエル・タウンゼンド(Dani-Elle Townsend) | 豪 | CRBN¹ TruFoam Barrage |
| ジェイミー・ウェイ(Jamie Wei) | 台湾 | CRBN¹ TruFoam Barrage |
| アレックス・ウォーカー(Alex Walker) | カナダ | CRBN⁴ TruFoam Barrage |
| アンジー・ウォーカー(Angie Walker) | カナダ | CRBN⁴ TruFoam Barrage |
元ATP選手のダエスクをはじめ、国際色が豊かなのがCRBNの魅力です。
Paddletek(パドルテック)|旧ProXR勢を吸収し再編中
元祖ブランドの一角 Paddletek(ブランドガイド)。2026年に新ラインへ移行中で、署名モデルの型番が未公表の選手も多めです。
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル |
|---|---|---|
| ライリー・ニューマン(Riley Newman) | 男子ダブルス上位 | 2026新ライン(型番非公表) |
| ゼイン・ナブラティル(Zane Navratil) | UPA選手委員長 | 2026新ライン(型番非公表) |
| クリスチャン・アルション(C. Alshon) | 男子上位 | Bantam TKO-CX 12.7mm 署名 |
その他の注目ブランド
- ProKennex(プロケネックス):ラケットボール世界No.1だった技巧派 ダニエル・デ・ラ・ロサ(メキシコ)が看板。署名は「Black Ace LG」。
- Vatic Pro(バティック・プロ):コスパ系の新興。ブランドン・レーン(米)&グラウカ・カルバハル・レーン(スペイン)夫妻が「V-Sol Pro V7」を使用。
当店で扱うブランドのプロたち
せっかくなので、僕らピックルボール・ラボが正規代理店として扱う2ブランドの選手も。
Engage(エンゲージ|日本唯一正規代理店)
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル |
|---|---|---|
| エリック・オンシンス(Eric Oncins) | 2025 PPA男子D/ミックスD 11位・JOOLAから2026移籍 | Alpha Pro 14mm |
| ジェシー・アーバイン(Jessie Irvine) | 元WTA・全部門トップ5級・長期契約 | Pursuit 署名(2026年に持ち替えの情報あり) |
ブラジルのオンシンスが、2026年にJOOLAからEngageへ。元WTAのアーバインは長期契約選手です。モデル構成はEngageパドル全モデル解説へ。
Six Zero(シックス・ゼロ|正規代理店)
| 選手 | 主な実績 | 使用モデル |
|---|---|---|
| ジェイ・デヴィリエ(Jay Devilliers) | 「空飛ぶフランス人」PPA/MLP常連(2026加入) | 春はBlack Opal→6月までにCoral系へ |
| ブレイン・ホヴニエ(Blaine Hovenier) | カナダ男子1位・トップ25(2026加入) | 春はBlack Opal→6月までにCoral系へ |
| ゲイブ・ジョセフ(Gabe Joseph) | 世界最高4位の実績(2026加入) | 個別モデル非公表 |
2026年に一気にチームを強化。デヴィリエやホヴニエは、シーズン中にBlack OpalからCoral系へ持ち替えた動きが見られました。モデルはSix Zeroパドル全モデル解説で。
いちばん面白い話:無契約でJOOLAを選ぶ選手
最後に、僕がこの取材でいちばん興味深かった話を。女子歴代トップクラスの キャサリン・パランテュー(Catherine Parenteau) は、2026年2月にSelkirkとの契約が満了したあと、どのパドルメーカーとも契約しないまま、自分の意思でJOOLAのScorpeus Pro Vを選んで使っています(本人公式のスポンサー一覧にパドル社はなく、JOOLA公式も"無所属"と明記)。
トップ選手が"お金をもらわずに、わざわざそのパドルを選ぶ"。これって、性能を何より雄弁に物語っていると思うんです。
💡 2026年の「移籍市場」も動いてます
このほかにも、2026年はフリーエージェントの動きが活発でした。ブランドン・フレンチがJOOLAからCombatへ、マット・ライトがONIXからWarping Pointへ。JWジョンソン・ジョージャ・ジョンソン兄妹はFranklinと決別し次の契約待ち…と、水面下はにぎやかです。大手テニスブランド(Wilson・HEAD・Babolat)は、大会球や用品供給が中心で、トップ選手とのパドル契約はまだ薄いのが2026年前半の実態です。
まとめ:ブランドより"自分に合う1本"
海外トップの勢力図は、ざっくり JOOLA・Franklin・Selkirk・CRBN・Paddletek に集中——というのが2026年7月の景色です。ただ、パランテューの話が示すとおり、「プロが使うから最強」ではありません。プロは体力もスイングスピードも別次元。彼らの正解が、あなたの正解とは限らないんです。
だから僕がいつもお伝えするのは、スターやランキングではなく、あなたのレベルとプレースタイルに合うかで選ぶこと。選び方の土台はパドルの選び方 完全ガイド、ブランドの見比べは主要ブランドまるわかり比較でどうぞ。
日本のプロについては、日本編でまとめています。あわせてどうぞ。
References
ブログを読んでも「自分にはどれが合う?」と迷うことはよくあります。よしコーチが直接お答えします。