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ピックルボール観戦ガイド|日本からプロの試合を見る方法

よ
よしコーチ
Pickleball Lab 代表
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ピックルボール観戦ガイド|日本からプロの試合を見る方法

プロの試合を見ることは、練習とは別の上達の近道だと僕は考えています。

よしコーチです。テニス歴15年、2026年にピックルボールに出会いました。この記事の前半は、ピックルボール観戦を日本から始める方法です。ハイライトや試合の録画は、YouTubeで無料で見られます。後半は、見て上達につなげるための見どころと、同じ試合を3回見る方法です。見る場所はもう知っている、という方は後半から読んでください。

配信サービスも放送の契約も、大会ごとに変わります。以下は2026年10月時点の情報です。


日本からピックルボール観戦するなら、まずこの3つ

1. YouTube|無料で、日本からいちばん見やすい

いきなり課金する必要はありません。PPAツアーの公式YouTubeチャンネルでは、決勝などのハイライト(1本10〜15分ほど)と、試合の録画が無料で公開されています。 MLPの公式チャンネルにも、2026年の決勝の試合映像やシーズンのまとめが上がっています。

ライブもあります。米国の大会のメインコートのライブは、いまはPickleball TVが中心です。それでもYouTubeでは、米国の大会の外側のコートを流す「PPA Streamed Courts」や、オーストラリアの大会のメインコートのライブが配信されています。アジアの大会は、このあと「時差」の節で紹介します。

僕がおすすめする入り口は、決勝のハイライトです。何本か見て、「この選手のプレー、好きだな」と思える人を1人見つける。応援する選手が1人できると、次の大会が楽しみになります。注目の選手はPPA Tour 注目プロ選手5人でも紹介しています。

2. Pickleball TV|米国の大会のライブの中心。ただし米国向け

PPAツアーの全ラウンドをライブで流しているのが、Pickleball TV(pickleballtv.com)です。 PPAツアーとMLPの大会を扱い、有料プランでは1つの大会で最大6面のコートのライブと、過去の試合の見逃し配信まで見られます。

ただ、日本から使う前提にはしないでください。 運営会社の利用規約には、有料の配信サービスは米国内(米国領を含む)でのみ利用できると書かれていて、見られる内容は視聴している場所で決まるとしています。アプリも、日本のApp Storeには出ていません。2024年には「世界中で利用できるようになった」というニュースも出ていたので、古い情報に注意してください。

3. 米国のテレビ放送|日本からは見られない

大きな大会は、米国のテレビでも放送されます。2026年1月のCarvana PPA MastersはCBSで中継され、平均79万1,000人、いちばん多い時間帯には約105万人が見ました。PPAツアー側の発表では、ピックルボールの放送として過去最多です。MLPも、2026年8月30日の決勝をCBSが放送し、平均77万3,000人でリーグの記録を更新しました。

ほかにも、PPAツアーは決勝の日などをTennis Channelで流していて、MLPはFS1でも放送されました。過去にはESPNやAmazon Prime Videoが扱ったこともあります。放送局は大会ごとに変わるので、米国での放送予定はPPA公式の「Watch」ページで確認できます(MLPの大会も載っています)。

ただし、これらは米国向けの放送です。FuboやYouTube TVといった米国のテレビ配信サービスも、日本からは契約できません。

日本からピックルボールのプロの試合を見る方法を比べた図解。YouTubeは無料で、ハイライトと試合の録画が見られ、一部の大会はライブもある。Pickleball TVは米国の大会のライブの中心だが、規約で米国内のみのため日本からは使えない。米国のテレビはCBSなどで決勝の日を放送するが、Fuboなどの配信サービスも日本では契約できない。情報は2026年10月時点

💡 よしコーチのポイント 英語の実況が分からなくても大丈夫です。僕は、音を消して見る方法もおすすめします。実況に気を取られないぶん、選手の足元やパートナーの動きに目が向きやすくなります。音を消して、画面の端に映っている「打っていないほうの選手」を追いかけてみてください。


時差との付き合い方|リアルタイムにこだわらない

PPAツアーとMLPの米国の大会を日本から見るときの時差は、米国の夏時間が終わる2026年11月1日から、東部(フロリダなど)で14時間、中部(テキサスなど)で15時間、西部(カリフォルニアなど)で17時間です。夏時間のあいだは、それぞれ1時間短くなります。

日曜の決勝の中継は、日本では月曜の未明から朝にかかることが多くなります。西海岸の大会でも、米国東部の放送時間に合わせて現地の午前から始まることがあるので、東海岸の大会とあまり変わりません。たとえば12月20日(日)のマリブ大会(カリフォルニア州)の決勝の日は、中継が日本時間で21日(月)の午前3時から8時の予定です。

とはいえ、リアルタイムにこだわる必要はないと僕は思っています。上達のために見るなら、止めて巻き戻せる録画のほうが向いています。PPAツアーの試合の録画は公式YouTubeで無料で見られるので、ライブはお祭りとして楽しみ、勉強は録画で。この使い分けが現実的だと思います。

時差が小さいのは、アジアの大会と日本の大会

PPAツアーには、アジアの大会(PPAツアー・アジア)もあります。2026年9月のクアラルンプール大会では、YouTubeの「PPA x MLP Asia」チャンネルでメインコートがライブ配信されました。東アジアや東南アジア、オーストラリアの大会なら、日本との時差は大きくても2時間ほどなので、夜中に起きなくても見られます。配信先は大会ごとに確認してください。

日本で生で見る機会もあります。12月7〜9日には、東京・有明で、PPAツアー・アジアの下部大会「PPA Asia 125 PJ TOKYO Challenger 2026」が開かれる予定で、観戦は無料です。ベン・ジョンズ選手の出場も予定されています。くわしくは【2026年9月】日本ピックルボール ニュースまとめをどうぞ。


スコアの読み方だけ、先に知っておくと快適

観戦で最初に戸惑いやすいのが、スコアです。ここだけ最低限を押さえておきましょう。

ピックルボールの得点の方式は2つあります。サーブ側だけに点が入るサイドアウト方式と、ラリーに勝ったほうに点が入るラリースコアリングです。どちらを使うかは、大会や団体によって違います。2026年4月のPPAツアーのサクラメント大会では、男子ダブルスの決勝もサイドアウト方式で、PPAの公式記事はスコアを「5-4-2」と3つの数字で書いています。

サイドアウト方式のダブルスでは、サーブの前に3つの数字を「サーブ側の点・レシーブ側の点・サーバー番号(1か2)」の順でコールします。1ゲームは11点先取の2点差が基本です。下の図の「自分たち」は、サーブを打つペアのことです。3つ目の数字は、始めたばかりのころはいちばん分かりにくいところです。これは「いまサーブしているのが、ペアの1人目か2人目か」を示しています。ここが分かると、コールが情報として聞こえるようになります。数え方の詳細はスコア完全ガイドにまとめてあります。

ダブルスのスコアコールを分解した図解。4-2-1の例で、自分たちの点(サーブ側)、相手の点(レシーブ側)、サーバー番号(1か2)の順に並び、ゲームの開始だけは0-0-2から始まる

ラリースコアリングでは、ダブルスでもコールは「サーブ側の点・レシーブ側の点」の2つだけです。ただしシングルスは、サイドアウト方式でもサーバー番号がないので、もともと2つです。USA Pickleballは2026年もラリースコアリングを「暫定ルール」として認めていて、アマチュアの大会で使われることがあります。

試合の長さも大会で違います。2026-27年シーズンのPPAツアーは2ゲーム先取が基本で、メジャー大会とPPAファイナルズのダブルス・ミックスダブルスの決勝だけ、それより長い形式で行われます。

そしてMLPは、2025年シーズンから従来型のサイドアウト方式に戻っています。1試合は、女子ダブルスと男子ダブルスが1ゲームずつ、ミックスダブルスが2ゲームの計4ゲーム。どのゲームも11点先取(2点差)・サーブ側にしか点が入らない方式です。かつてはラリースコアリングを看板にしていたので、「MLP=ラリースコアリング」という数年前の情報がネット上に残っています。注意してください。

ラリースコアリングが残っているのは、「ドリームブレイカー(DreamBreaker)」だけです。これはMLP独自のタイブレークで、4ゲームを終えて2勝2敗で並んだときに行い、チームの決着をシングルスでつけます。ここだけはラリースコアリングで21点先取(2点差)、しかも4点ごとに選手が交代していきます。初めて見ると「何が起きてる?」と戸惑うかもしれませんが、MLPでいちばん盛り上がる場面でもあります。PPAとMLPの組織の違いはMLPとPPAツアーとは?に整理しました。


観戦がうまくなる「見どころ」5選

ここまでが「見る場所」の話。ここからは「見方」の話です。同じ試合でも、どこを見るかで得られるものが変わります。ボールだけを目で追うのをやめて、選手の位置や動きを見てみましょう。

見るべきものは5つあります。この5つを知っておくと、観戦が練習のヒントになります。ただ、5つを同時に見るのは無理です。どう分けて見るかは、このあとの「3ステップ」でまとめます。

ピックルボールのコートを上から見た図に、観戦の見どころを示した図解。両側のキッチンラインのすぐ後ろで打ち合うディンク、サーブ側のベースラインの後ろから打つ3球目のドロップとドライブ、レシーブ側で同じ半面に立つ2人が入れ替わるスタッキング、ネットの横のサイドラインの外でネットポストの外側を回るATPとキッチンの横に立つアーンの位置を示し、タイムアウトはコートの外の項目として添えている

1. ディンクラリーで、先に「浮かせた」のはどちらか

プロの試合で長く続きやすいのが、キッチン際の柔らかい打ち合い、ディンクの応酬です。ここで注目するのは、どちらが先に球を浮かせたか。ネットより高く浮いた球は、相手に上から叩かれやすくなります。

ディンク戦は、強く打って決めにいくより、相手の甘い球を待つ我慢比べです。この目線で見ると、自分の練習でも「浮かせないこと」を意識しやすくなります。

2. 3球目(サードショット)の選択

サーブ側の3球目で、ドロップ(柔らかく落とす)を選んだか、ドライブ(強く打つ)を選んだか。プロも、状況に応じて両方を使い分けています。

見ていると、「同じような場面なのに、なぜ今回はドライブ?」と思う場面が出てきます。そこを考えるのが勉強になります。手がかりは、相手が前にいるか、返ってきた球が高いか、打つ人の体勢に余裕があるかの3つです。使い分けの考え方はサードショット ドロップ vs ドライブで扱っています。

3. スタッキング|なぜ2人があんな並び方をするのか

プロの試合を初めて見て「?」となりやすいのが、サーブやリターンの直前に、2人が同じ側に寄って立っている光景です。これはスタッキングという陣形で、それぞれの得意なサイド(多くはフォアハンド)を、いつもコートの中央に置くための工夫です。

「なぜあの並び?」が分かると、ダブルスの見え方が変わります。スタッキング入門を先に読んでから観戦すると、2人が入れ替わる理由が見えてきます。

4. ATP・アーンが生まれるまで

派手なショットにも、そこに至る流れがあります。

ATP(ネットの上ではなく、ネットポストの外側を回して相手コートに入れるショット)は、相手の角度のついたディンクやアングルショットで、サイドラインの外まで大きく追い出されたときに生まれます。アーン(キッチンの横、サイドラインの外に出て、ネットのすぐ近くでノーバウンドで叩くショット)は、相手のディンクがサイドライン際に来ると読んで、先に外へ回り込んだときに出ます。

決まった瞬間だけでなく、その数球前に巻き戻して、どの球が外へ追い出したのか、なぜ読まれたのかを見てみてください。この2つのショットの中身はATPとアーン完全ガイドに書きました。

5. タイムアウトの使いどころ

見落とされがちなのが、タイムアウトです。USA Pickleballの公式ルールでは、11点のゲームで1チーム2回まで、1回1分以内と決まっています。限られた2回を、どの場面で使うか。連続でポイントを失った直後に取るのか、もう少し様子を見るのか。画面のスコアと一緒に見ておくと、試合の流れの見え方が変わります。

これは技術ではなく試合運びの話なので、アマチュアの試合にもそのまま持ち込めます。連続で失点したら、次のサーブの前にパートナーと一言交わすだけでも、流れを切るきっかけになります。


上達につながる観戦の「3ステップ」

最後に、同じ試合を3回見る方法を紹介します。

1回目:普通に楽しむ。 勝敗、盛り上がり、選手のキャラクター。まずはファンとして見てください。楽しくない勉強は続きません。

2回目:ボールを見ずに、選手の足を見る。 打った直後に、どこへどう戻っているか。プロは打ってから次の構えに戻るまでが速いので、自分のプレーと比べると違いが分かりやすいはずです。

3回目:自分に近い選手を1人だけ追う。 右利きなら右利き、左サイドに立つことが多いなら左サイドの選手。1人だけに絞って、その人の判断だけを追いかける。ボールを追わなくなると、判断が見えてきます。

1試合を3回見るのは時間がかかりますが、そのぶん1回見ただけでは気づけないことが見えてきます。

2回目あたりで「この選手のパドル何だろう」と気になり始めたら、プロは何のパドルを使ってる?にまとめてあります。脱線したくなったらどうぞ。


まとめ

  • とりあえず今日見るなら:YouTubeで決勝のハイライトを1本。無料で、1本10〜15分ほど。英語が分からなくても楽しめます
  • ライブで見るなら:米国の大会のメインコートはPickleball TVが中心ですが、米国向けのサービスです。日本からは、YouTubeのライブ(米国の大会の外側のコート、アジアやオーストラリアの大会)を探しましょう
  • 時間の使い方:米国の大会の決勝の日は、日本の月曜の未明から朝。リアルタイムにこだわらず、止められる録画で
  • 見方:ボールを追うのをやめる。同じ試合を「楽しむ→足を見る→1人だけ追う」の3回

日本でもPPAツアー・アジアの大会が開かれるようになり、プロの試合を見る機会は増えています。見て、真似して、コートで試してみてください。まずは今週末、ハイライトを1本から。

「どの試合から見ればいい?」「この選手のこの動きは何をしているの?」といった疑問は、LINEで僕(よしコーチ)に気軽に聞いてください。友だち追加は、ピックルボール・ラボ公式LINEからどうぞ。画面右下の緑の「LINE 公式」ボタンからも追加できます。


関連商品

見ているうちに「自分もあの打ち方を試したい」となったときに、道具が足を引っ張るのはもったいない。いま使っている1本がしっくり来ていない方は、こちらから探せます。

すべてのパドルを見る →

関連記事


References

  1. PPA Tour — How to Watch Pro Pickleball on TV & Streaming(放送・配信の予定。時刻は米国東部時間)
  2. PPA Tour — How It Works(2026-27年シーズンの試合形式)
  3. PPA Tour — PlaySight との提携で、外側のコートを YouTube「PPA Streamed Courts」で配信(2025年8月)
  4. Pickleball TV — Subscriber Agreement(米国内でのみ利用可能)
  5. PPA Tour — 122-SHOT RALLY in Sacramento!(2026年4月22日。男子ダブルス決勝のスコアを5-4-2と表記)
  6. App Store — Pickleballtv(PPA と MLP の大会・1大会で最大6面のライブと見逃し配信。米国のストア)
  7. PPA Tour Asia — PJ Tokyo Challenger 2026(2026年12月7〜9日・Ariake Tennis Park)
  8. PR TIMES — ピックルボール日本連盟『第3回 PJピックルボールチャンピオンシップス』と『PPA Asia 125』の同時開催(観戦無料・2026年9月14日)
  9. Pickleball.com — FS1's Most-Watched Pickleball Event Ever: MLP Orlando Shatters Records(2026年8月6日)
  10. Pickleball.com — Carvana PPA Masters Broadcast on CBS Sets All-Time Pickleball Viewership Record(2026年1月23日)
  11. Major League Pickleball — Major League Pickleball Finals on CBS Set All-Time League Viewership Record(2026年9月2日)
  12. Major League Pickleball — ABCs of MLP(2026年の試合形式・ドリームブレイカー)
  13. The Dink Pickleball — Major League Pickleball: New 2026 Format Explained(2026年5月20日)
  14. USA Pickleball — 2026 Official Rulebook(6.B スコアのコール/14.A ラリースコアリング/21.A タイムアウト)
  15. USA Pickleball — 2026 Rulebook Change Document(ラリースコアリングは2026年も暫定ルール)
  16. YouTube TV ヘルプ — 利用できる地域(米国)
よ
Author
よしコーチ / Pickleball Lab 代表
元スキー世界大会出場選手・現役テニスコーチ。2026年LAでピックルボールと出会い、国内外100本以上のパドルを試打。Engage Pickleball唯一の日本正規代理店(2026年5月時点)。
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